矢倉で乾杯!「玉は下段に落とせ」の実践例をご紹介

「玉は下段に落とせ」の格言は染みついていることだろう。

そして、矢倉崩しでよく出てくる筋といえば▲2四桂。
恥ずかしながら、打ったこともなければ打たれたこともほとんどないこの手。

先日、矢倉で見事にこの手を喰らった。
そして、清々しいぐらいに「下段にと落とされて」スッキリ負けた。
あまりに完敗で乾杯したくなるぐらい。

せっかくなので、久しぶりに棋譜を紹介しよう。

後手の序盤

私は後手。
▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角と、この将棋はここから始まった。

 実践記_20150605_矢倉

一応、すべての対局で横歩取りを目指して進めているが、
最初の三手で拒否される。

せっかく飛車先を突いていないのを活かして、
どこかに飛車を振れれば・・・と思うときもあるのだが、
それは追っての課題としておこう。

(振ってボコボコにされたトラウマが残っているのだ。。。)

今の私では、角換わり、もしくは聞きかじった矢倉にするよりない。
本局は選択権は先手にあり、矢倉模様に進んだ。

強いられた△3三角だが、△4二角と引いて矢倉に組むのではちょっと悔しい。
相手の狙い通りになったようで嫌だ。
なので、先手玉のコビンを狙う、この△3三角を活かすような方針で指していく。

こんな形 になっていった。

 実践記_20150605_矢倉

序盤〜中盤はそれなりに上手くいっていたはず。
桂馬が捌け、7筋の歩が切れてまだまだ攻められそうだ。
しかし、角交換を同銀と取った時、まだ入城していないのが痛い。

飛車を取られて王手で迫られる展開となってしまうのだ。
これが思っていた以上に痛かった。

 実践記_20150605_矢倉

飛車先の交換は甘んじて△3三同桂と取り、
どこかのタイミングで△2一玉まで入れておくべきだったか。

正直、よくわからない。

▲2四桂に焦る

そして飛車角交換を経て、来た▲2四桂。

 実践記_20150605_矢倉

△同歩、△同銀どっちだ?
部分的には見る形、どっちが良いのだろう・・・

私のこの時の選択は△同歩。そして、先手は当然▲同歩だ。

 実践記_20150605_矢倉

なるほど、▲2四桂は実戦だとこうなるのか。
指されてみればこの形は嫌なものだ。
何か駒を渡したらいきなり打ち込まれる形。

しかも、一段飛車がよく利いている。

とはいえ先手は桂馬しかないのだから、ここで△同銀として、局面をサッパリさせてしまって良かったのだろう。
3筋4筋も歩が切れていないし、先手は攻め味に乏しいはずだ。
後手からは、△7九角成が詰めろだし、△8五桂という楽しみもある。
持ち駒も豊富だ。

しかし。それは冷静な今だからわかること。
このときは、焦って(?)手抜いて△8五桂
結果を知っている今見ると、なんてアホかと思う・・・

先手は見逃さず。
▲2三歩成△同金▲2一飛成(!)△同玉▲2三飛成

 実践記_20150605_矢倉

あ、詰めろだったのか・・・
下段に落とされて一気に詰むのね。。。

持ち駒桂馬だけなので、まーなんともなるまい、と思っていたら、
その桂馬すらいらないという・・・

ずーーーーーーーっと、▲2三飛成が先だと思って読んで読んで・・・
1分くらい考えたのに。
▲2一飛成が先かぁ・・・見えないもんだなぁ・・・

これが「玉は下段に落とせ」の実践例だ!

皆さんも是非、覚えておくといいだろう。
一番覚えておくべきなのは私自身なのは、言うまでもない。。。

▲2四桂は取る一手?

しかし、戻ってこの局面。

 実践記_20150605_矢倉

▲2四桂に△同銀か△同歩とばかり考えていた。
が、今思えば、△4二金左と逃げる手もある。

△4二金引として、3二〜4三と逃げる手もあったかも。

先手はB面攻撃で銀を手放していて、現状それが遊んでいるので、
▲2四桂一発で本来潰れる格好ではない・・・んだと思うが。

読めないもんだ。

読めないばかりか、ここまでアッサリと詰まされると清々しい。

「玉は下段に落とせ」実践例。

最後に棋譜を載せておく。
堪能いただけたら幸いだ。

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