リアルで指すと棋力が上がる?感情と記憶のメカニズム

将棋道場。そこは子供から老人までが集い、将棋を指すところ。

私が初めて新宿の将棋道場に行ったのは、忘れもしない2014年の10月19日。

ご年配の方には勝ったものの、小学生に負けたのは今でも記憶に残っている。
そして2015年4月某日、同じ場所でまた彼と対局することになったのだ。

4月のある日曜、午前中の予定がなくなり時間が空いたので、
久しぶりに新宿の将棋道場に行った。

2時間しか時間が空いていなかったため、サラッと指して帰ろうかと思っていたのだが、
土日の朝は総平手でトーナメントをやっているのだそう。
12時までには終わらない見込みではあったが、参加することになった。

すると、一回戦でぶつかったのは、
初めて道場に来た時に前に負かされた小学生。

相手はどうだかわからないが、こっちはしっかり覚えているもの。

戦型も変わらずゴキゲン中飛車に

前回は、ゴキゲン中飛車で負けた。

当時の私は・・・
プロ間でよく指されていたので、なんとなくの形は認識していたものの、
変化についてはほぼ知らず、の状態であった。
超速▲3七銀(もどき)の穴を見事に突かれて序盤から攻め込まれる展開になり、
攻め合いに持ち込んだものの、終盤は鋭く寄せられる・・・という将棋だった。

負けた勝負は覚えている。

そう。

その負けがあまりに悔しく、それからはしばらく、ゴキゲン中飛車対策も行った。
私のスタンスが、「疎い戦略は、序盤負けさえしなけりゃそれでいい」なので、
急な展開になりにくい丸山ワクチンを中心に研究していた。

 丸山ワクチン

今回も振り駒で私が先手。

当然▲7六歩。
覚えているのかいないのか知らないが、対する後手△5四歩からのゴキゲン中飛車。

よし。
▲2二角成から囲いあって、銀冠vs片美濃に。
守勢ではあるが、銀冠に堅く囲えているので悪くない。
攻め手には困るものの、感覚的にはこちらの有利。

その堅さを頼りに、中盤で銀損ながらも攻勢を取り、
最後は見切って鋭く寄せ切ることが出来た。

リベンジ、成功。
非常に嬉しかった。

リアルで指すことの意義

今回のような、負けて研究して同じ相手に勝つ、というプロセス。
これはリアルで指すことの意義のひとつと言えるだろう。

負けを反省せずして強くはなれない。

もちろん、相手もまた研究して強くなって来るだろうから、
そのときに勝てるように、こちらも準備する必要がある。

こういう過程を繰り返すことで、棋力が上がっていく。

ネット越しでも出来ないことはないが、
感想戦も反省もせずに次の実戦にいくのでは、なかなか敗因が分からない。
敗因が分からなければ、どこの手を変えるべきかが分からない。

それにネットでは、勝った負けたの「感情」の部分はリアルで指すのと比べ物にならない。

勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。

そういう感情こそ、強くなる秘訣。
いい手・悪い手の感覚が研ぎ澄まされて、将棋が強くなっていくのだ。

「感情」を伴う経験は記憶に残りやすいのだ。

これには裏づけもある。

脳の中で記憶を司る「海馬」と、感情を司る「扁桃体」が、
非常に近い位置にあるため、片方が活性化するともう片方も活性化する

だから、勝つ嬉しさ、負ける悔しさを感じることは、
その対局を記憶しやすくする方法でもあるのだ。

記憶に残れば、当然次に活かすことができる。
すなわち、棋力が上がる。

棋力を上げるうえでも、リアルで指すというのは理にかなった方法なのだ。

トーナメントの結果といえば

話が途中になったが、トーナメントの結果といえば・・・

あと1つ勝ったところで残念ながら時間になり、
勝ち進んではいたが途中棄権という扱いになった。

今度は時間のあるときに指し、優勝しようと決めた。

あなたもリアルで指してみよう!

棋力アップのためにも、将棋をより楽しむためにも、
ぜひ「リアルで」指してみよう!!

4/26(日)に池袋で気軽に将棋を指せるイベントを立ち上げたので、
ぜひ参加してほしいと思う。

詳しくはコチラを確認していただきたい。

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