4/4の土曜日に、将棋電王戦FINALの第4局が行われる。
村山慈明七段 vs Ponanza だ。
Ponanzaは、非常に攻めっ気の強いソフトで、過去の電王戦ではことごとくプロを打ち負かしている。
対する村山七段は、非常に序盤研究が深く、強い棋士だ。
もちろん、Ponanzaも相当研究をしているハズだ。
しかも、戦型は「横歩取り」と宣言していた。
私としては、この一局が最も待ち焦がれていた対局なのだ。
Ponanzaとは。
Ponanzaは、最強の将棋ソフトとの呼び声も高い。
「公の場で、現役プロ棋士を破った初のソフト」でもある。
2年前、第2回電王戦の第2局、vs佐藤慎一四段に、141手で勝利したのだ。
そして、第3回電王戦では大将として出場、vs屋敷伸之九段に勝利した。
こちらについては、横歩取りの青野流という戦型で、
序盤から非常に激しい展開になっていた。
Ponanzaは電王戦で連勝中、
しかも3年連続で出場した唯一のソフトなのだ。
細い攻めでも強引につなげてしまう、そんな特徴のあるソフト。
村山七段も「攻めの技術があまりにも高すぎる」と評するほどだ。
また、こんなことも言っていた。
「Ponanzaは全然ね、次元が違うんですよ。強さの次元も違う上に、感覚の次元が違い過ぎて着いていけないんですよ」
ドキュメンタリーでは、研究に苦戦している様子が伺えた。
村山七段とは
村山七段は、居飛車党の受けに強い気風。
プロ棋士の中でも特に序盤の研究が深いことが知られている。
その研究の深さから、
「序盤は村山に聞け」と言われるほど。
羽生さんと研究会を共にしていて、羽生さん曰く、
「非常に最新の定跡に詳しい。知識というのは半端ではない。」
とのことだ。
また、渡辺明棋王とも親交が深く、
村山七段自身の結婚式で、渡辺二冠が二次会の司会をしたとのこと。
それを語った様子がYoutubeに上がっていた。
羽生さん渡辺さんの、今一番強いといっても過言ではない二人と深い交流があり、
その信頼も非常に厚い。
そのあたりからも、実力が伺い知れるところだ。
いよいよ開始!
さて、そんな電王戦FINALの第4局が、いよいよ開始される。
ドキュメンタリーの最後は、自信が表れているような様子が伺えた。
おそらく、深く深く研究し、何か掴んだのだろう。
「2勝1敗で迎えたい」といっていたが、そのとおりにもなっている。
また、ここで勝てばプロ棋士側の勝ち越しが決まる。
この大一番、非常に楽しみだ。
しかも「横歩取り」と宣言していた。
今日の展開を、楽しみにしたい。