Facebookページ「将Give」との連動企画「みんなで棋譜検討」を行っている。
今回は7回目、サトウ自身の棋譜を検討していただければと思う。
サトウの棋譜ではあるが、今回は相手の振り飛車側の視点だ。
局面のポイントと、全体の棋譜をみんなで検討していけたらと思う。
今回検討する棋譜
それではさっそく、検討する棋譜をご紹介しよう。
戦形・囲い
戦形はお馴染みノーマル四間飛車。
ここから急戦で行くか、持久戦でいくか。駒組みが始まる。
最近のサトウは、よっぽどのことが無い限り穴熊に組むのは止めている。
急戦形、今回は棒銀で攻めていくことにした。
振り飛車側はどう迎え撃つかの体制を決めていくことになる。
本局では、高美濃に構えて香を浮く姿勢。
対して先手は▲3五歩~▲4五歩~▲4四歩と取り込み、開戦は以下図となった。
本来は、銀が残りそうなので4筋から仕掛けたくはないところ。
しかし、この▲4四歩は角でも銀でも取りづらい。
本譜は△同角▲同角△同銀▲4三角から飛車角交換をして、
1二の香を狙って龍を作っていった。
そして、後手の待望の反撃△5五角。
そして数手後、馬を作って攻め合いとなった形が、検討局面だ。
検討局面
今回検討したい局面はこちら。
61手目▲4六銀に対する、62手目の応手だ。
後手をもって、方針・具体的な指し手を考えて欲しい。
この瞬間の駒割りは先手の二歩得。
龍と馬を作りあっているが、飛車と角の働きはお互いにイマイチか。
先手は右銀が少し働きそうになったので、まずまずといったところ。
玉の堅さは後手だろう。
トータルでは先手がやや良いのかな、と思う。
こんなとき、後手を持ってどう指すのかを検討していただきたい。
本譜は、香を打ち合い、駒を取り合ったが、
そこからの手順で先手がよくなった模様。
さて、どうしたものだろうか。。。
あなたの考えをFacebookページの方にコメントいただければと思う。
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棋譜
棋譜の全体像は以下からご覧いただくことが出来る。
終わりに
今回の棋譜はいかがだっただろうか。
他人の指した将棋を眺めて、自分なりに考えるというのも、
なかなか面白いし、勉強になると思う。
自分の得意戦法が見つかるかもしれない。
「みんなで棋譜検討」については、
毎週土曜にUPしていく予定なので、楽しみにして欲しい。
また、あなたも検討したい棋譜があれば、ぜひ提供いただければと思う。