Facebookページ「将Give」との連動企画「みんなで棋譜検討」を行っている。
今回は4回目、の棋譜を検討していただければと思う。
局面のポイントと、全体の棋譜をみんなで検討していけたらと思う。
今回検討する棋譜
それではさっそく、検討する棋譜をご紹介しよう。
戦形・囲い
本局は、ゴキゲン中飛車の序盤戦となった。
対して、この瞬間に角交換して丸山ワクチンで対抗。
お互いに、囲い合う展開で進めていった。
丸山ワクチンでは先手は銀冠を目指して囲っていく。
先手番ながら守りに比重を置いた作戦なので、
仕掛けが難しく、囲いが手詰まりになりやすい。
しかし互角に囲えればそれで十分、という思想だ。
後手は、片美濃から△5一飛~△3二金とバランスよく構えることが多いが、
この将棋では穴熊に組んできた。
先手から仕掛けが難しいので、より深く囲って玉の遠さで勝負、といったところか。
お互いに十分囲いあって、いざ開戦。
先手が馬を作りから攻め、飛車を取り合う展開となった。
やや先手ペースで中盤が進んでいった。
検討局面
さて、今回検討したい局面はこちら。
76手目△7三香に対する、77手目の応手だ。
先手をもって、方針・具体的な指し手を考えて欲しい。
この瞬間の駒割りは先手が金と香の交換で有利。
かつ、7筋以外には使えないものの、歩も5枚と0枚で先手十分だ。
玉形の差は微妙なところ。
先手も金銀四枚+馬なのでこの瞬間は堅いが、△7三香が急所に利いている。
桂を持たれているので、王手もすぐかかってしまいそうだ。
対して後手は金銀三枚+馬で、王手のかからない穴熊。深い。
この深さを活かして戦えれば十分だろうか。。。
相当有利だったハズが、紛れてしまった。
明快な攻略手順を検討してもらいたいです。
あなたの考えをFacebookページの方にコメントいただければと思う。
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ちなみに本譜は恥ずかしながらサトウの棋譜。
香車を取り切れば勝ちかなと思い進めたが、
81手目▲7五歩は悪手。
先に▲7一龍を入れない理由が無い。。。
以降は後手有利になってしまった。
棋譜
棋譜の全体像は以下からご覧いただくことが出来る。
終わりに
今回の棋譜はいかがだっただろうか。
他人の指した将棋を眺めて、自分なりに考えるというのも、
なかなか面白いし、勉強になると思う。
自分の得意戦法が見つかるかもしれない。
「みんなで棋譜検討」については、
毎週土曜にUPしていく予定なので、楽しみにして欲しい。
また、あなたも検討したい棋譜があれば、ぜひ提供いただければと思う。