Facebookページ「将Give」との連動企画「みんなで棋譜検討」を行っている。
今回は6回目、サトウ自身の棋譜を検討していただければと思う。
局面のポイントと、全体の棋譜をみんなで検討していけたらと思う。
今回検討する棋譜
それではさっそく、検討する棋譜をご紹介しよう。
戦形・囲い
序盤の3手目から戦形が決まり、角交換型の四間飛車となった。
後手は穴熊にまで深く組めればよいのだが、やはり△4二玉と上がった段階で角交換され、
銀の位置が不自由になる。
今回はそこから銀冠に組もうとした。
が、後手陣整備に手がかかるところをとがめるべく、
片美濃から8筋に飛車を回り、速攻を仕掛ける先手。
そして▲7五歩の開戦に、△4四角から飛車のコビンを狙う。
そんな展開となった。
コビン攻めが功を奏し、やや後手ペースで進んだところが、検討局面だ。
検討局面
今回検討したい局面はこちら。
63手目▲4九銀に対する、64手目の応手だ。
後手をもって、方針・具体的な指し手を考えて欲しい。
直前は、△6九銀の割り打ちから、△5八銀成~△4九成銀と金を二枚はがしたところ。
この瞬間の駒割りは後手の桂馬と先手の金2枚の交換。
しかし、7三の成桂が飛車銀当たりになっていて、上手く対応しないと飛車を成られて辛くなりそうな局面だ。
後手は歩切れなのも気になるところ。
後手の玉は周りに駒はあるが、どうもバラバラな感じで手がつくと早そうだ。
例えば飛車を成りこまれたり、▲1五桂だったり。その組み合わせだったり。
先手の玉は薄いが、金二枚で現状手がかりが無い。。。
トータルで後手がやや良いのかな、と思う一方で、先手の方が攻めの楽しみが多そう。
といった局面だ。
本譜は、△9九角成~△7七金と攻め駒を補充してから飛車を追ったが、
攻め足が遅く、見事に負けてしまった。
さて、どうしたものだろうか。。。
提供者(サトウ)からは、以下のコメントを送りたい。
どこかで馬を自陣に引き付けたかったが、タイミングを逸してしまった。
検討局面は方針の分岐点で、様々な考えを知りたいです。
あなたの考えをFacebookページの方にコメントいただければと思う。
(あわせて、ページへの「いいね!」もお願いしたい)
Facebookアカウントをお持ちでない方は、
このブログへのコメントとして投稿いただきたい。
棋譜
棋譜の全体像は以下からご覧いただくことが出来る。
今回は将棋ウォーズからの棋譜なので、
スマートフォンの方でも以下からご確認いただければと思う。
(リンク切れの場合はご容赦願いたい)
http://shogiwars.heroz.jp:3002/games/marumuni-sttomo-20150427_065621
終わりに
今回の棋譜はいかがだっただろうか。
他人の指した将棋を眺めて、自分なりに考えるというのも、
なかなか面白いし、勉強になると思う。
自分の得意戦法が見つかるかもしれない。
「みんなで棋譜検討」については、
毎週土曜にUPしていく予定なので、楽しみにして欲しい。
また、あなたも検討したい棋譜があれば、ぜひ提供いただければと思う。